再生エネルギーの転換期

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2024.11.05 コラム

 生活に欠く事の出来ない電力ですが、日本には大きな課題が有ります。
自給率と残存量です。


 現在は化石燃料にその原料の多くを依存しており、
日本にはその資源がほとんどありません。


 コスト面からも化石燃料の使用が効率良いため、まだまだ脱却の糸口が見えませんが、
そのほとんどを輸入に頼っている事は大きなリスクです。


 また特に残存量が残り少ない言われている石油ですが、あくまで発見されている油田の
採掘しやすい状態の物の事を言っており、全てが無くなる訳では無いようですが、
難しい所の採掘をしなければならない状況になればコスト増から値段が上がってしまいます。


 この様な危機感からこれまでに再生エネルギーへの転換が少なからず行われてきていましたが、
発電コストの高さから浸透に至っていませんでした。


 世界的に見ても石油等の化石エネルギーによる温暖化の影響を危惧し、1980年代前後から議論がなされており、
コスト面からその進歩は進んでいませんでしたが、パリ協定を契機に流れが加速していきます。


 日本においても、再生エネルギー材として特に代表される太陽光パネルの設置が、
2009年の売電制度、2011年の東日本大震災を契機に大きく注目され、
結果として再生エネルギー全体が注目されるようになりました。


 その再生エネルギーですが、近年新たな転換期を迎えてきています。
それは環境への影響です。


 環境に配慮しているはずの再生エネルギーが環境に影響を与えている、とはどういう事なのでしょうか。


 太陽光発電にはソーラーパネルが使われていますが、実は発電効率はあまり良くなく、
実用性を高めるためにはたくさんのパネル設置が必要です。
 膨大なパネル設置のために山林を開拓する事による生態系への影響、
不良品の放置や破損品からの有害物質の排出が問題となっています。


 風力発電には巨大な風車が用いられていますが、
その羽根に鳥がぶつかってしまう事例が数多く報告されています。
 この様な事態に対して反対的な意見も数多く見られますが、
再生エネルギーへの挑戦は今後もしていかなければならないでしょう。


 純粋な技術者のみなさんにはぜひとも頑張って頂きたいところです。