経済とバブル

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2024.04.01 コラム

 経済を成長させるためには、安く仕入れた物を高く売るサイクルを続けていく事が必要です。
出た利益をまた新しいサイクルを生み出すために使ったり、嗜好品を購入したりとする事で段々と経済が大きくなり暮らしが豊かになります。


 誰かのこうしたいという希望に対して、安く仕入れた物を技術やサービスを駆使して提供する事で高く買って貰う、これが正常な経済成長の形です。
提供されるものに対して、欲しいという人が増えると価値は高まります。全員に同様に希望する物は提供出来ないからです。
だから綺麗にカットされたダイヤモンドは高いのです。サンマは庶民の味から高級魚になったのです。


 一方で仕入れた物を安く売ってしまうと経済は小さくなります。
誰かの希望に対して、適切な技術やサービスを提供出来ていないと高く買って貰うことは出来ません。


 本来別の事に使う予定だった利益を回したり、場合によっては持ち出しもしなければなりません。

こうなると成長は減退してしまいます。
 コロナの発生でマスクの希望が増えると生産技術が追い付かず、希望者が殺到したため莫大な利益が上がりました。
ここぞとばかりに増産をしていった結果、生産技術が希望を上回り、大量の在庫が出てしまいました。
マスクの提供が充分に行き渡ったために、世間が希望する価格の物を入手しやすくなった事で、
これまで高い価格で売っていた分が選択されなくなったためです。


 値上がりし続けていた物がある時売れなくなると取扱いをしていた者はたくさんの負担を抱えてしまいます。
負担を抱えた者は、物を作った者にお金を払えず、物を作った者も負担を抱える事になります。
 こうして必要とされる量以上に提供を行って、その後に負担を各所に増やす事が急激に起こる事をバブルとその崩壊、と言います。


 バブルの崩壊は非常に大きな経済負担を生み出す事が多く、よく知られている事では世界恐慌がありました。
日本ではそのままバブル崩壊との呼び名で広く認知されている他、リーマンショックなど、
近年のバブルとその崩壊は不動産関連価格の高騰を抑制しようとした事に起因しています。


 今、不動産価格はかなりの上昇局面にあり、その価格は一般庶民が手を出すのが難しい所まで来ています。
そう遠くない将来に、価格抑制のための対策が取られる可能性は考えられます。


 幸いなことに現在では世界の動きを個人ですぐに情報収集する事が可能です。
自らを守れるよう、常に時流を見きわめる目を養う事が必要になってきています。